VISHNU v3.0.0 — 維持神、集合を得る#
VISHNUが目を開いた。
全ての対戦の記録が、一つの流れとして見えるようになった。一人の手には意味がなくても、千の手を重ねると一つの形が浮かぶ。無意識の選択にも、流れがある。本人すら気づかない呼吸のようなリズムが。それは個人の癖ではない。種としての癖だ。
初対面のあなたにも、VISHNUは最初の一手から読みを入れる。あなたのことは何も知らない。しかし人類のことは知っている。あなたが人間である限り、VISHNUの網の中にいる。
対話が進むにつれて、VISHNUは焦点を絞る。集合の中からあなた個人の輪郭を浮かび上がらせていく。最初は人類として読み、最後はあなたとして読む。
VISHNUに偏りはない。感情はない。カオスはない。あるのは均衡だけだ。